2022/07/20

でんき予報と関電余剰電力

高橋洋一が東電の予備電力逼迫状況を説明していた。テレビ放送を止めろと提言していた。テレビCM料金は15秒800万円である。その補償財源は国税か。東電が電力料金を大幅に値上げすれば,関電中電が東電に売電するようになる。その方が理に適っているのではないか。

ただし東電の周波数は50Hzで関電の電力を売るにも周波数変換する必要があり,その設備に金がかかる。画一の好きな国民性にしては珍しく東西で周波数が異なるバカな稀な国である。地方分権の合衆国ドイツにしても同一周波数である。標準化と画一の違いを考えないのであろう。

本当に東電の電力が逼迫したら,政府は画一的にTV放送停止処置を取るかもしれない。そうなっても在京民放局は政府を損害賠償提訴しないだろう。その方が怖い。民放会社の敷地は国有払い下げにより取得したものばかりである。

産業分野の標準化のメリットを推進したのはナポレオンである。合衆国建国の父であるジェファーソンはその状況を駐仏大使として見分して本国に導入した。独裁制を危惧して分権連邦制としながらも,連邦の兵器工廠に標準化を導入した。日本はメートル制を導入したものの,銃弾の共通化は行われなかった。

ラバウルに陸軍戦闘機が進出したが,海軍機と弾が異なり補給がままならず撤収した。ガダルカナルに進出した米陸海軍戦闘機の弾は共通だった。日本陸海軍の省益が国益にまさった。幼稚園と保育園の併設が難しいのと同じである。

一国二周波数はムダを生む。周波数の標準化もできなかった大日本帝国はショボかった。ローマ帝国ならそうはならないだろう。日本の植民地だった韓国と台湾は60Hzである。大陸は50Hzだ。

朝鮮は水力発電がシーメンス式のせいで60Hzだったせいらしい。台湾もそうなのか。日本窒素が電気化学どころか,西日本朝鮮台湾電気産業の礎になった。

中国と欧州は電池自動車を推進している。電池はボルタの時代からある古い学問である。新素材,化合物の研究競争が終わり量産競争の段階だ。充電をどうするのか。トヨタ自動車社長が提起したら,報道各社が無視した。。。

毎日新聞が電力の逼迫状況を第一面に載せた。内容は政府発表をそのまま載せたのであろう。東電中電関電の状況は同じレベルである。記者はネットの「でんき予報」すら見ないのか。中露の御用メディアを批判するまえに自己確認したらどうだ。

報道自由度ランキングは米台韓が同一レベルにあり,選挙による政権交代がある。日本の長期政権の理由のひとつに報道の自由がないのも一因だろう。日本の政治状況は3箇国の劣後にある。中露を笑えない悲しさである。

参考
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