2023/06/30

狂気テロルそして若槻内閣

神社お寺はほぼ世襲である。正統仏教とカソリックの聖職者は妻帯を禁じられているので非世襲。古代の神官,イスラム,ユダヤ,日本の神道仏教等は世襲である。戦国期の延暦寺では妻帯は当たり前だった。西欧日本中世では王権将軍皇位を継承できない兄弟は妻帯しない僧侶司教になるのが慣例だった。天皇家の行末も日本の寺社世襲がどうなっていくかによるのではないか。

個人の憤懣がテロに至った。実行者が元海自隊員とは戦前の極右海軍一派を想起させる。無意味な戦艦大和の特攻を指揮した伊藤海軍中将は戦後,破格の叙勲となった。かつて浄土真宗正統派は特攻を推奨した。創価学会も近未来の湊川精神に抵抗がないだろう。やがて軍官僚が暴走するのは自明かもしれない。楠木正成を称揚したのは水戸神学だった。現人神の亡霊がまとわりつく日本。多分,統一教会だと原罪を強調するのだろう。

2.26の青年将校の年齢は30歳半ばだった。天皇陛下は20年後,日本人の平均余命になる。悠仁さまはその時35歳。建武新政の後醍醐天皇は30歳だった。西ローマ帝国は末期,親衛隊に擁立された皇帝ばかりになって自滅した。皇帝は簡単に暗殺された。ロシア帝国の軍人はピョートル3世を暗殺してドイツ出身の皇后を擁立した。悠仁さまも意志を持たず,ロボットになり切れれば昭和天皇,満州皇帝溥儀のように生き残れる。昭和天皇(木戸幸一)は皇道派を好かず,蹶起部隊は逆賊になった。

国が乱れると,天皇の価値が上がる。そんな時代の繰り返しであった。そして皇位継承が内乱の原因ともなった。頼朝は源氏の棟梁だったけど,当時の武士はどれだけ彼が清和天皇の子孫と意識していたか。北条氏は傀儡将軍に源氏一族ではなく親王を選択した。20年後,悠仁さま(玉)を誰が掌中にするか。

現天皇制は明治の元勲が我儘な後醍醐帝の失政に凝りて編み出したが,元勲がいなくなると日和見の近衛,目先しか関心のない東條のような指導者をチョイスしてしまった。満州事変の処理を巡り,安達内相の辞職拒否にあい,若槻内閣が崩壊したらしい。ポツダム宣言受諾でも,最後まで抵抗したのが内相と法相だった。内務省は現総務省と警察庁に相当する。軍事外交に何故,内務官僚が口をはさむのか。元勲のいなくなった昭和の官僚は李朝官僚と同類化していたのであろう。閣議とは不思議なミーティングである。韓国はこれに凝りて直接選挙による強力な共和国大統領制を採用している。

その昔,攘夷論が沸騰しているなか開国を決断した井伊大老は暗殺されてしまった。統一教会と安倍晋三の関係性評価はどうなるであろうか。血盟団の精神的支柱は過激仏教思想だった。満州事変を指導した石原莞爾は日蓮宗だった。戦前はカルトと官僚が合体した(国粋思想)。現代版神官である。シナ官僚の象徴は民を打着する杖だった。日韓両国に蔓延る過労死も大乱のない歴史と無縁ではないだろう。人倫は暴虐があってこそ考え出された。ユダヤ教の第一義は「虐げるな」である。特攻を甘受した日本人はジェノサイドに関心が薄いのも仕方がない。核攻撃を受けてから,核シェルタを建設し始めるのではないか。京都はシナの都を手本に建設したが,城壁は建設しなかった。

参考
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