2022/08/15

シノペック上海石化 合衆国株式市場撤退

衰退日本の太陽光発電に投資していたシノペック上海石化が合衆国株式市場から撤退する。国有企業の不明朗な会計では仕方ないだろうと思う。政府補助金にまつわる腐敗が酷いし,会計報告も偽計が当たり前だろう。まあ,東芝の劣化版と思えばいいのかもしれない。

外国企業が参入しない日本の電力事業。市場原理にもとづく競争原理が経産省業界の癒着で機能しない。だめ東電と東芝が電力産業を歪めてしまった。そのバックに経産省がある。

東電は日本の電力市場の半分を占める巨大企業だ。今は事実上国営である。フクシマ危機の巨額債務は国の補填ではなく送電と発電に分離解体すべきだったと思う。東電東芝が地震国日本に何故,BWRを導入したか。中国が世界に先駆けて実用化する SMR も PWR である。

日本人の核アレルギは SMR の導入も不可能だろう。EUは石炭石油火力により製造された製品の輸入を制限する。日本製自動車はEUから締め出される。買ってくれるのは合衆国と中国くらいか。アフリカと南米市場は欧州が手放さないだろう。

「どの企業を米市場で上場させ、SECの監査対象とするかを決定するのは中国政府になる」とは国家資本主義そのものだ。

ホンダは経産省に逆らって4輪車を製造し,合衆国に工場も建設した。ホンダの主要取引銀行は住銀だった。住銀が合衆国資本とホンダを繋げたのだろうか。銀行は企業の信用保証となる。バブルに油を注ぐ存在でもあるが,銀行も有価証券報告の義務がある。中国の国有銀行は想像を絶する腐敗汚職だろうと思う。

まあ,市場の会計明朗さは 中国株式 < 日本株式 < 合衆国株式 の順位だろう。長期投資なら合衆国になる。短期投資は中国でいいのではないか。官製相場,衰退日本は止めておいた方がいいだろう。

参考
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