2022/11/12

FTXと両替商

仮想通貨取引所 FTX が破綻した。FTX の関連会社であるアラメイダに自社の仮想通貨40億ドルを投資させて破綻した。問題なのはこの原資は顧客の資産だった事だ。果たして FTX の CEO は収監されるだろうか。

結果的に FTX は交換所ではなく集金所だった。中世の頃,カトリック修道会が十字軍のための為替取引を始めた。利子は禁じられていたので,為替差益として利益を出すようになった。両替するだけで利益を出せるのだ。三井住友のような豪商は両替商だった。30年前,地銀に外国為替を依頼したらとんでもない手数料を請求された。両替商は顧客の金を詐取してはいけないという信用があった。

仮想通貨と今では呼称せず,暗号資産となっているらしい。私も買ってみようと思う。どこの取引所にするかが大切のようだ。オランダのチューリップ,日本の不動産バブルそして暗号資産。

カトリック教会は弱体化した神聖ローマ帝国内で免罪符を売り出した。教会が証文発行した。日本の神社におけるありがたいお札ビジネスと同じである。その究極がオウムのお布施と統一教会の集金ビジネスであった。

新約聖書に魂の救済は貨幣では得られないとイエスが言っている。統一教会の聖書解釈はどうなっているのだろう。ちなみに合衆国では統一教会は異端扱いだ。統一教会のフィクサーが故安倍晋三だった。西欧の宗教改革は聖書の活版印刷なくしてあり得なかった。FTX 破綻も公開バランスシートによる資産逼迫がツイートされて暴落した。

日本では偽計の罪は軽い。収監されたホリエモンは例外だ。FTX に関する彼のコメントを聞きたい。暗号資産取引所も合衆国がいいだろうと思う。

追記
ホリエモンが YouTube でコメントした。顧客資産の流用は軽く流していた。信用とは何か,モラルハザードに意識の低い人だとあらためて思った。罪の意識がない人間がリーダになる怖さ。その究極が旧日本陸海軍だった。

Bloomberg がサマーズの典型的な金融詐欺とのコメントを掲載した。

追記2
ロイタによれば,
バンクマンフリード氏は、約150億ドルの資産を保有するアラメダを支援するため、FTXから少なくとも40億ドルの資金を移管した。この資金は、株式取引プラットフォーム、ロビンフッド・マーケッツ株式やFTXのトークン(FTT)などの資産を担保にしたものだったが、顧客資金も含まれていたという。
蛇足
信用と道徳(宗教)と金は不可分である。日銀券も政府発行証文である。免罪符は手形のように流通しなかった。FTX も信用を喪失すると流通せず暴落した。

ザッカーバーグはメタバースと仮想資産をどうリンクするつもりだったのだろうと思う。NHK の人形劇ひょっこりひょうたん島では通貨はガバスだった。日本で銭を神社仏閣に寄進するようになるのが鎌倉期,庶民が貨幣を使いだすのは室町期であった。

サブスクは課金制だが,皆が使うようになったら集金と同じである。NHK はスマホに受信料の課金を徴収予定である。宗教法人みたいに課税対象にならない特殊法人の NHK は株式会社化して課税すべきである。しかし革命でも起きない限りあり得ないだろうと思う。

参考
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