2023/04/08

陸軍省軍事課と参謀本部作戦課

政治指導者そして上場会社の経営者選抜も同じ状況下にあるのではないか。ENEOS の会長が出張先の高級クラブのホステスを無理強いして裸にして骨折させて辞任した。彼は経団連副会長も努めていた。おそらく石油連盟会長職にも在っただろう。戦前の下卑な元帥大将を想起した。ナチの高級将校も酷かった。比較的まともだったのはネクタイを締めていた米軍の大将であった。例外は米海軍のキング提督だった。ルーズベルトはキング及び海軍長官とソリの合わないニミッツを太平洋艦隊司令長官に選抜した。有事,危機の際,こんな人事を日本は出来るのか。出来ないとしたら,合衆国に頼るしかないだろう。

ニミッツは布告を出して,沖縄を軍政下においた。本土は嫌味なマッカーサの軍政下にはならず,GHQ の間接統治となった。吉田はマッカーサを上手くハンドリングできた。吉田は再軍備に際して,G2の推薦する服部グループを排除したが,Wikipediaによれば東條を筆頭とするアホ参謀本部の遺伝子は防衛庁に継承されたらしい。組織の劣勢遺伝は避けられないのであろう。上場会社だと株主総会,政府だと議会のみが是正できる。件の会長は一身上の都合により辞任した。高級クラブの経費は会社負担だったのだろうか。

満蒙のアヘン軍政に秀でていた東條は首相まで上り詰めた。どうみても後進は東條をお手本にするよな。終戦内閣の陸軍大臣阿南も無能で山下とは真逆の補給を度外視した積極攻勢のニューギニア戦指導した。御聖断前日に阿南私邸を東條が訪れている。何が話し合われたか。無能な彼は継戦と終戦の決断に迷ったのであろう。一方,参謀総長梅津は昭和天皇に継戦は不可と告げていた。阿南は陸軍省軍事課のクーデタ計画に同意していたけれども梅津の賛同が得られず,断念した。

一方,陸軍大臣を飛び越して次官名で内地軍の元帥大将らを陸軍省に呼び出し早々と「承詔必謹」の念書をとった若松。東條らの継戦派はいつから劣勢になったのか。昭和天皇独白録によれば,沖縄戦後終戦を検討するようになったとの記載がある。戦況と軍費を所管し現状を熟知している筈のエリート中のエリートの陸軍省軍事課と参謀本部作戦課が最期の最期まで継戦派とは考えさせられる。やはりアホなのであろう。
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