2023/09/08

ユニコーンと下剋上

合衆国は移民の国である。ユニコーンの創業者も移民がいる。最多はインド,イスラエルである。少ないながらも韓国もいる。しかし,我が日本は皆無である。

合衆国株式市場の時価総額の伸びの殆がビッグテックが占める。新興企業が市場を牽引するのは合衆国と中国くらいだろうか。田原総一朗が「激論」でベンチャコンサルに日本に何故,マイクロソフトが生まれないのか執拗に尋ねたが,回答はしどろもどろだった。

日本が下剋上で活況を呈したのは戦国期だけであった。その頂点が秀吉である。秀吉は半農出身だったとあるが違うのではないか。針売りの伝承があるから,中世ノマド出身だったのだろう。

気さくだったヒゲの殿下は我々を「地下」と称した。天皇が田植えをするようになったのは戦後の農地解放以降である。農業をみれば,その国のレベルがわかる。日本の農業人口の割合はドイツの3倍である。ひらたく言えば,日本は貧農ばかりである。ムラ意識を捨てない限り日本の飛躍はないのではないか。

秀吉の唐入り構想はモンゴルら遊牧民のノマド的発想である。モンゴルが中華を征服できたのはジンギスカンの孫の世代である。明が滅んで,半農半猟の満州族ヌルハチの子孫が清を建国する。そんなスパンで共産中国をみれば,合衆国が華僑資本を還流している構図も頷ける。日本に真のエンジェル(個人投資家)は僅少なのではないか。日本の官製ベンチャキャピタルが成功する可能性は低いだろう。

参考
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