2023/09/15

清水不足のガダルカナル戦と仕方のない失われた30年

海軍設営隊に徴用されガダルカナルに派遣された事務員の記録に「さまよい歩くうちにどのジャングルをさがしても一滴の水がない」とある。

暑熱の中,休息しているだけでもリットル単位の水の補給が必要になる。乾きに耐えきれず,淀んだ水を飲むと,赤痢になる。飲料水すら補給できなかったのかもしれない。煮沸するには燃料が要る。

一方,守る側の米海兵は防蚊テント,簡易シャワー設備そしてDDT散布していた。日本軍は米軍の追撃をおそれたが結局,威力偵察部隊を派遣するに留まった。海兵2個師団の温存を図ったのだろう。行軍途中で下痢状態,マラリア罹患の日本兵がどれだけヘンダーソン基地攻撃発起点に達しただろうか。日本軍はガ島撤退をなかなか決断できなかった。

現首相は独断専行をできるタイプでは全くない。全会一致を重んじる「東條」タイプである。日本は韓国のように指導者を直接選挙で選択する方がいいだろうと思う。首相公選制度だ。東條は会議を重ねて開戦した。開戦時,最悪の首相を選択した木戸幸一。戦後,昭和天皇は日露戦争時のような指導者がいなかったと言い訳をした。無責任だから,退位もしなかった。

外人は日本人が口にする「仕方がない」に違和感があるようだ。バブル崩壊後,失われた日本が30年も続いている。これも仕方がなかったのだろう。

参考
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