2013/03/18

市場から消えたAT/PS2変換コネクタ

サーバ用に使用しているDellのキーボードは ']' とUpカーソルが入力できなくなって久しい。今では Caps Lock と Num lock も動作しなくなっている。Windows Update の際に,キーボードを交換しようと思っていた。更新を知らせる通知も表示されているので,キーボードの変換コネクタを探したが出てこない。66MHzマシンのUS101キーボードを転用するつもりだった。このキーボードのコネクタは大きいATタイプで,現サーバの相手コネクタはPS/2タイプだ。

常用PCも埃の被っていたミネベアのATコネクタキーボードを使用している。その際には変換コネクタをネットで購入した。今回も検索したら,PS/2 -> AT はまだ出回っているのだがATキーボードをPS/2に変換するコネクタはない。Yahooと楽天のオークションにも出品されていない。いまどき,これからATキーボードを使用するのは希少なのかもしれない。しかし,変換プラグは出回っている。しかし,これは太くてDellの省スペース設計のため隣接するマウスのコネクタと干渉して到底無理だ。

サーバでプログラミングとかエディタを操作する事もないので ']' は ')' で代用する事にしている。具体的には,アプリ Slip21 が生成する HTM ヘッダの単位を記述するのにかぎ括弧をこれまで通例としてきたからだ。カーソル操作はテンキーで代用すればよい。

今,思えば在庫があと6個だったと思いだした。余分に一個買っておくべきだったか。IBMはPCATとPS/2にDINコネクタを採用した。その経緯は知らないけど,Boeing とか IBM は世界のスタンダードを創り上げる。その余波でPCコネクタは日本国内ではインチネジとISOネジが混在する羽目になった。大阪にBoeing へ独占的にネジを納入する中小企業がある。恐らく日本の三菱重工だったら検討すらしないだろう。IBM の社員が言っていたけど,徹底的に評価試験をやるらしい。それがアメリカ規格ではなくDINコネクタだったのだろう。産業機器はDIN準拠の製品が多い。MIL規格と言うのもある。

システム機器は多くの装置そして装置を接続するコネクタで成り立っている。PCでも動作しなくなったら,筺体を開けて何故かケーブルのコネクタ抜いて差し戻すと動き出す。子供は任天堂のカセットのコネクタによく息を吹きかけていた。まともなコネクタと規格を産み出せるようになったらその国の工業力は先進国だ。

戦前,空母を直衛する戦闘機と母艦とは通信機が劣悪で無線電話は使えなかった。使えるようになったのは負け戦で本土上空でだ。多分,南海の高温多湿下でコネクタなどの接触不良が多発していたのだろうと思う。占領軍が戦後,大阪と東京間で電話する際,余りにも雑音が酷く政府に改善指令を出している。国内ではよく聞き取れないのはごく普通の事だったのかもしれない。

2.26の反乱軍将校と北一輝の電話を盗聴した決行直後の録音盤が残っている。同じ東京内で通話しているのにすぐ通じず,北が言葉を言い換えて話している。彼らが目指した昭和維新とはそんな国力の状態だったのだ。不思議なのは政府が通信を遮断していない事だ。これだけでも政府部内軍部に反乱を同調する雰囲気があった事をうかがわせる。決起将校への助命嘆願書は万を超えた。普通選挙が実施され曲がりなりにも国会が政府予算案を承認していた国家が簡単に瓦解した事は覚えておくべきだろう。後は革新官僚と軍事官僚による専断が横行した。前回,鹿島の評論を読んで何となく日本の現況に薄気味悪さを感じるのは私だけだろうか。
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