2013/07/04

原発事故と太平洋戦争

文芸春秋の石田陽子が構成した記事だ。サブタイトルは「日本型リーダはなぜ敗れるのか」とつまらないが,小見出しはなかなかいい。

  1. 最悪を直視できない心理構造
  2. 「参謀依存」のリーダシップ
  3. 最も危険な現場の「玉砕思考」
  4. 情報が「上がらない,回らない,漏れる」

舟橋:
日本では,まず下から上にあがらない。上も上で,吸い上げる力が弱い。それは政策トップが戦略目標とゲームプランを明確にもっていないためです。各省全部バラバラ,そしてタコ壺。だから回らない。特に防衛省と警察庁と,それから外務省の間は回りません。従って統合的アプローチ,つまり「政府一丸となって」取り組むのが苦手。それから情報が漏れやすい,というところにいたっては致命的です。

それぞれの役所や官僚が自分の部署の都合や利害を優先させるというこの国家のシステムが,結局は国家を滅びへと導いたのです。

半藤が述べる内容に見新しい事はない。国民が玉砕を知らされたのアッツ戦だった。大本営の賢い参謀が考え出した。実際の現場司令官は補給を再三,要望しているが,大本営は捨石と既に決めていた。情に深い吉田所長が作業員に退避を認め,増田所長は門を閉ざした。過酷事故,震災が起きたら現場の責任者は吉田タイプが多いだろう。警察署,病院,市役所にはせいぜい半分しか留まらないだろう。終戦前後,満州朝鮮では,一般人をおきざりにして軍人役人らの家族および自身の避難が済んでから,おっとり開拓民の避難となった。

確かに,想い起こすと中央以上に特攻作戦が好きだった宇垣,大西という現場司令官がいた。一番罪作りなのは実際に特攻を企画立案した参謀連の大佐クラスが戦後は何事もなかったように会社に勤めたり,自衛官になって最高位まで上り詰めた人物もいる事だ。

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