2013/07/20

中学校修学旅行先「遊就館」のススメ

子供は私立学校へ通わせたので,近在の公立中学校の修学旅行先を知らなかった。妻の話によると東京ディズニーランドだそうだ。東京には靖国神社の遊就館があり,いい歴史の勉強になるのに訪問しないのか疑問に思っている。大阪市長もその種の発言しないし,何故だろうと考えた。

靖国神社の遊就館には人間魚雷「回天」が展示してあり,大和魂の本質を肌で感じ取る事ができる。がり勉タイプは別として,普通の子供達は物事の本質をつかむ力がある。例えば,回天に乗ったら外はどのように見えるのかすぐ想像するだろう。そう,敵艦などは見えはしない。波間が見えるだけである。海水浴に行った事のある子なら静止していると木の葉ように波に翻弄されるのはすぐわかるだろう。

波の影響なく進むには水深5m程,潜航しなければならない。操舵できても前が見えないのだから人間が搭乗していても意味がなかった。だが,日本海軍の秀才達は違った。この欠陥を大和魂で補おうと考えた。念じれば敵艦が見えるのである。海軍大学校と東大出身者のいい訳だった。私の恩師は東大出身で就職先は海軍を希望していた。私がある研究所へ就職したいと希望したところ,あそこは日本の叡智が集まっているからねえと否定的だった。その研究所は戦後,米軍に航空機の研究が禁じられその受け皿になっていた所だと後に知った。東大閥の研究所だった。

日本の秀才がこのような兵器を設計したのをみるだけでも価値があると思う。ソナーを装備する発想がなかった。米独とも戦争末期にはホーミング魚雷を実用化していた。実際,日本海軍潜水艦は米製ホーミング魚雷の餌食になっている。原発システム設計の貧困さと相通ずるものがありそうだ。ただ,子供達が希望しなければ仕方がないが。

日本海軍の潜水艦戦の参謀は回天を見た事もなく作戦を指導したようだ。彼は戦史も執筆しているようだから,秀才がどのように歴史を創作するのか読んでみたくなってきた。

蛇足
特攻機「桜花」に関しては,「神雷」と題されたドキュメンタリを読んで,開発を主導した人物が参議院議員にまでなった事を知った。局地戦闘機紫電改の伝説を作り上げた人でもある。

追記
紫電改を艦上型から局地型のどちらにするのか迷った。手元のハンドブックにより局地戦闘機とする。私は少年漫画の「紫電改のタカ」とサブマリン 707 を読んだ世代です。

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