2013/08/16

送り火炭ビジネス

16日は京都大文字の送り火の日だ。原発震災のとき,送り火の材木が放射能に汚染されていて問題になった。大した放射能レベルではなかったが,穢れを感じたのか,京都市長は拒否した。震災の瓦礫焼却を受け入れている橋下大阪市長と対応が分かれた。

まあ,送り火の炭を販売している関係者もいるので,穢れていては困るのであろう。宗教が免罪のため,浄財を求めるのは洋の東西を問わない。京都市民の間には天皇が戻ってくる事を望んでいるのが多数だろう。その背景にこのような宗教ビジネスがある。皇室お墨付きの送り火炭だと,一層価値が上がるのだろう。

京都市が天皇を受け入れる場合,宮内庁職員の給与も京都市民が負担してくれるのかな。皇室費が3億円と宮内庁費が102億円だ。悪くない地方分権だ。ついでに天皇ゆかりの靖国神社等も引き取ってくれたらさらにありがたい。これで,中央政府と国家神道の問題は解決する。橋下市長の靖国参拝も聖都京都ならどうなるのか大いに興味がある。

ところで維新の会が掲げる道州制はどうなのだろうか。県警の他に,道警が増えるのか。警察官は今後,有望な職業かもしれない。地域主権といっても,地域住民とは無関係な統治機構が増えるだけのような気がする。京都市民は大阪市民と同じ扱いを拒否するだろう。京都特別区くらいの配慮しないと,京都は道州制に賛同しないだろう。

京都と天皇は神聖にして侵すべからず。イタリアのバチカンのようになるのはどうだろうか。そうすれば,ユダヤ人迫害はカトリック教会がした事で,イタリア政府は関与していないとの同じような立場を国民はとれる。国家と宗教を分離するメリットは大きいのだ。大東亜戦争の鎮魂を京都在住の天皇と靖国神社が祭祀するのだ。しかし,そうはならず,靖国神社は結局,国営になるのだろう。宗教の定義を少し変更するだけで国会議員の半数が議決すればいいだけだ。でも今上天皇の時代には無理だろう。次の皇太子ならあり得るかもしれない。私のような国民には重い踏み絵になりそうだ。靖国批判は天皇批判となり一般の市民には到底無理だろう。日本は天皇を中心とする「神の国」だから仕方がない。しかしながら歴史的には往々にして神の国は滅亡する例が多い。米中韓により,非難され続けるのは日本民族の本性上やむを得ない運命かもしれない。神政一致の東ローマ帝国の滅亡は15世紀だった。イギリス国教会はヘンリー8世以降,国王が首長を務めているけど,臣民(国会議員)の反乱により国王が死罪となってからは神権行使を控えるようになった。現皇太子はどちらを選択するのであろうか。少なくとも,宮内庁長官のロボットにはなりたくないとの意志はありそうだ。物言う天皇ほどやっかいな事ははない。後醍醐天皇がその最たる悪例だ。おそらく,彼が自分の子孫を天皇にすると言う野心がなければ,その後の南北朝の混乱はなかった。神仏は何も説教しないからありがたいのだ。イエスも復活後,天に昇ったまま戻って説教したりしていない。

靖国信仰の本質は人間が戦死して神になる事だ。このような信仰を持っている日本人は非常に稀有だ。お隣の朝鮮にもそのような考えはあるのだろうか。ヒトが神になる思想は現人神はどうも江戸期に生まれたようだ。それまでは,将門,道真とか怨霊の祟りを畏れて神として祀った。家康を祭るあたりから趣が変った。

原発軍艦にも神棚はある。安倍首相の自宅には当然,神棚があり毎朝,祈っているだろう。昨日靖国参拝した地方選出の国会議員の宿舎に神棚はあるのだろうか。検索すると当たりがない。どうも宿舎に神棚を設置していないようだ。国の設備なので禁じられているのだろうか。でも国有財産である護衛艦には乗組員の私費で設置されている。マスコミに報道されるから参拝する先生方もいるのかもしれない。神棚がないくらいだから当然,仏壇も宿舎に設置している国会議員もなさそうだ。

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