2013/09/20

ホームランドのカミソリ

風呂にも入らず寝ていたら,妻が「ホームランド」が始まるよと起こしてくれた。ホームランドはTVドラマだ。イスラマバードで CIA が確保した容疑者に主人公が自殺用にカミソリの刃を渡すエピソードだった。主人公が顔を剃るシーンが象徴的に挿入されていた。どんなカミソリなのかよくわからないが,カミソリがアダプタタイプの普通のホルダ式だろう。

しかし自殺用なら昔の刃単体を交換する両刃だろう。私は若い時からシックの2枚刃を使用している。主人公もシックかジレットとかだろう。この安全カミソリのアダプタを分解した事はないが,刃の金属部分は恐らくわずかだろうと思う。すると,主人公は昔の父祖が使用したカミソリをどこから購入したのだろうか。いまどき,ドラッグストアには陳列されていない。

とはいえ,このドラマは面白い。学生時代,カラチにも言った事があり今回は興味深いエピソードだった。昔,友人にシックを紹介される前,フェザーのカミソリを使っていたが剃り味が全然違い使うのを止めた。日立金属のセールスマンと話す機会があり,この話をするとカミソリの金属は日立金属製だとの事。2大カミソリメーカとフェザーの違いは研ぎと表面処理だそうだ。明朝の武装中国人が愛好した日本刀は鍛造もさることながら研ぎ師の腕が良かったのだ。多分,今でもカミソリの剃り味を数値化するは難しいのではないかと思う。

中世の西欧騎士にとりダマスカスで鍛造された剣は垂涎の的だった。古代の兵士の武器は支給品だが,日本の侍を含め中世の騎士は自前で誂えた。欧州の軍事博物館に王達が収集した大量の剣をみると往時の精神を知る事ができる。中韓は官兵の歴史しかなく,刀剣を愛でる文化は育たなかった。

市民の武装を憲法で保証する米国のメトロポリタン美術館には日本刀の有数のコレクションがある。優美な日本刀を生み出した国ながら,今の陸自の銃器はブサイクだなと思う。英国陸軍の兵士も気の毒なくらい,英国車の「ミニ」のような変なデザインの国産ライフルを使用している。パキスタンを急襲した米国特殊部隊のシールズの武装はドイツとかベルギーとか外国製のようだ。

ヘーゲルいわく,古代エジプトから文明文化は西進北進し,最終段階がプロシアだったそうだ。個人の兵装に関しては当てはまりそうだ。何故,ドイツ人が銃器の設計が上手で英国人が下手なのか。日本もアリサカライフルとか世界水準まで達したが,製造技術がお粗末だった。毎日の書評によると,フランスの官僚は失敗したけど世界で標準化に初めて成功したのがアメリカの工廠だそうだ。

昭和天皇はニューギニア進攻に積極的だったけど,本土決戦が迫ると弾薬がなく断念した。陸軍工廠が弾の製造を担っていたが,不良品の山だった。戦時中,京大の数学者が不具合を調査したら製造装置と製造管理は明治時代のままだったそうだ。

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