2013/10/01

ALPS 紹介報道

9月28日のクローズアップで ALPS の内部機器の写真が掲載された。配電盤のようにみえる。フィルタ装置を何故掲載しないのかと訝った。秘に関わる事でもあるのだろうか。検索したら,東電の資料にはきちんと吸着塔の写真が「公開」されている。毎日編集部の意図がわからない。恐らく突き詰めて考えずに記事にしたのだろう。鳥井真平,奥山智巳と一応署名入りの記事だ。編集者に異議を唱えなかったのだろうか。きちんと装置の肝である写真を掲載して欲しかった。記事に署名が入っていても編集者は匿名か。このあたりにこのようなピンボケの記事になる要因があるのかもしれない。

東電の公開資料には分離濃縮された高濃度放射能の容器および貯蔵施設の概要も説明してある。最もしりたかった事だ。毒性の強いプルトニウムの核種と半減期は,Pu-238(88y), Pu-239(24,000y), Pu-240(6,600y) および Pu-241(14y) だそうだ。これらスラリーは短期間でステンレスを腐食させるほどの薬剤を使用して分離しているのだろう。長期保存するスラリーも再処理しないと長期保存は困難になる可能性がある。青森の再処理設備の稼動は極めて困難だから,結局,福島に長期保存のための処理装置が必要になるだろう。無為な営みが始まりそうだ。原子炉はステンレスの塊だ。放射能を除去する薬剤が装置を腐食させるほど強い反応性があるとしたら,東芝の設計で大丈夫なのか。藪医者の治療と一緒か。

30年先を見越した計画を国は何故建てられないのだろうか。戦前の日本海軍の軍事官僚は1年の作戦計画で戦争を始めた。米国は戦争する前に日本の占領基本案があった。経典の民は夜間いろいろ深く考える。太陽を拝む民は寝るだけの国民性の違いか。明治の指導者のように素直に米露仏に使節団でも派遣して,国情に応じた放射能事故対策を学んだらどうだろうか。

追記
記事の図は循環する水は1日に400トンを強調している。毎分0.3トンの量だ。体積だと 300 リットルだ。ドラム缶1本半の量だ。水道栓を捻って最大流量にして1秒当たりにどれだけ鍋に水が入るのか試してみるとどんな量だかわかる。ちなみに毎分 300 リットルは毎秒5リットルだね。

記事の編集に子供だましの作為というか,悪意が感じられる。たまに旧約聖書を読むと,世の中は「悪」に満ちているとわかる。昔,毎日の記者がハーバード大学の学長にインタビューして建学の精神を尋ねた。学長は少し考えて,「ヘブライズム」と答えた。当時,記事を読んで意味が分からなかったが,今思えば「悪」の問題を常に意識し続ける文化なのだろう。

長らくアメリカで尊敬されない職業は弁護士と新聞記者とされてきた。半ば冗談で本当だろう。では尊敬に値する職業とは農民だった。建国当初は常備軍すらなかった。アメリカ建国の精神は武装自由農民が支えていたのだ。

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