PolarStern の現在位置をリンク
以前にも北極海航路について書いたが,毎日のコラムにも言及があったので今回はドイツの砕氷海洋調査船としらせの違いについて補足する。ドイツには Polar Stern という船がある。 Alfred Wegner Institute が船の運航を民間に委託している老朽船だ。北極海南氷洋に限らず,イギリスの科学誌 Nature によれば熱帯のインド洋でも海洋調査する。たまたま本日検索したら,しらせは二十日に東京・晴海ふ頭に入港し、十一月に南極に向けて旅立つそうだ。しらせは初期の宗谷と異なり,一等海佐が艦長となる格式高い艦だ。乗組員は179名,隊員80名となっている。昔の戦艦のように,停泊期間が長い軍艦だ。戦前は年に2回ほど,四国沖で主砲の数発の射撃演習をしたら外洋での訓練はおしまい。実戦でも水兵の間では,大和ホテルと揶揄されたりしていた。実弾射撃訓練もなくレイテ沖海戦で弾が当たる方が奇跡的だろう。大和の主砲は一発も当たらなかったのが事実だ。TVドラマホームランドのウォーカは森で狙撃銃の実射と調整をしていた。
とにかく,しらせがドイツのPolar Stern のように北極に向かう暇はなさそうだ。そのため北大の研究者が北極海を研究するのに米沿岸警備隊の砕氷調査船に乗船して,研究者自身が自身の UAV を運用して北極海を空から研究したりしていた。南極に行った後のドック入りは長期間にわたるのだろうか。同じ砕氷船ながら対照的なしらせと PolarStern の運用法だ。
当ブログに PolarStern の現在位置をリンクした。
とにかく,しらせがドイツのPolar Stern のように北極に向かう暇はなさそうだ。そのため北大の研究者が北極海を研究するのに米沿岸警備隊の砕氷調査船に乗船して,研究者自身が自身の UAV を運用して北極海を空から研究したりしていた。南極に行った後のドック入りは長期間にわたるのだろうか。同じ砕氷船ながら対照的なしらせと PolarStern の運用法だ。
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追記
表示されるのは現在位置(デジタル数値)ではなく,航跡図です。周辺の国々の沿岸との位置関係も興味深い。海軍では航跡図を行動図と呼ぶ。海軍の戦史物を本を買う時,ページを繰り行動図がないと買う価値がない。日本の半藤氏を含め日本の戦史本は読んでもよく判らない。たまに行動図があっても経度緯度が記されていない。その点,史家が批判している源田実とか旧日本海軍軍人の著作の方がましだ。史家が批判する内容の脚色,隠蔽は読者が判断すればいい。太平洋海戦物はアメリカ人の著作がお勧めだ。索引と航跡図だけでも価値がある。
大学の専門課程に入った時,索引のない本は買うなと教授に言われた。それから数十年経って正解だった。日本は出版文化大国だと言うが,大学のテキストにしても良書が少ない。それは図版と索引の違いにつきる。
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