2013/12/03

零ボルトからの電圧発生器(中)

2個の NiCd 電池の並列充電も考えているので トランジスタ 2SC1815 の最大定格 150mA は不足である。そこで手元にある 2SD553 をダーリントン接続して,使用中の定電圧発生器の最大電流値は 250mA を超えるようにしたい。データシートの Pc-Ta 特性をみると,ヒートシンクなしの場合,許容損失は2W弱である。電流値を1/4Aとすれば,電圧降下は 0.5V 程度しか許されない。ヒートシンクを取り付ける事にして,探したが見つからない。たまたま適当な厚さ1mmの鋼板があり基板ピッチ穴と一致する。これはラッキーだ。

電流制限抵抗 100Ω を取り付け,2SC1815 単体同様にベース電圧を零ボルトからツェナー電圧 4.56V まで変えて出力の様子を診た。0.1mA から 30.66mA となった。外付け抵抗を 33,2 および 1Ωと替えて最大電流値を求めた。

Max Current with Limiter R: DMM Input Impedance
Resistor [Ω]100+R33+R32+R1+R
Max Current30.66mA83.1mA848mA319.7mA446mA


電流実測に用いた DMM P-16 の入力抵抗は大きく7Ω程ある。外付け抵抗3Ωのとき,電流計を外し直接接続し得られた 848mA は出力電圧を公称抵抗値で除した計算値である。1Ωのとき,発生電流値が一定にならず徐々に値が変化するクリープ状態となった。また,外付け抵抗が小さくなるほど,開放出力電圧との乖離が目立つようになった。やはりオープンループでは出力が安定しないのではないかと思う。何らかのフィードバックを考える事にした。

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