2013/12/06

暖房予熱器

農業新聞によれば神栖市の飯田芳克さんは,「暖房機の燃焼で生じる排熱を利用して外気を暖める熱交換装置を開発。燃焼効率を一段と高めた」とある。大型のボイラー,加熱炉で使用されている予熱器の原理だ。これは実にいい改良だ。燃焼効率を上げるには入り口温度を高め,排出温度を下げる事だ。一般家庭用の瞬間湯沸かし器も可能だが,ガス会社はユーザによる改造を認めない。排熱を結露するぐらいまで温度を下げたら,金属の腐食が起こり排ガス中毒の恐れがあるという建前である。実際は燃焼効率が良くなり過ぎるとガスが売れなくなるからだと思う。アメリカの自動車の燃費が良くなり,困ったのは石油メジャーだったのと似たような構図だ。

同じような構造の改造を考えている人のために,材料は腐食に強いステンレスにして町の板金製缶工場に頼めば良いと思う。安価なトタン板だと,弱酸性の結露によりあっという間にメッキが剥げ落ち,内部から腐食ボロボロになるかもしれない。製缶カーリングの技術があるところなら,板金のロウ付けも必要最小限にすみ,費用も安くなる筈だ。昔,実家の石炭ストーブには排熱を利用して湯沸かし器が取り付けてあった。その湯沸かし器はロウ付けなどほとんどされていなかった。トタンのいい点は素人でも簡単に半田付けができる事だ。公立中学校の技術家庭ではチリトリを昔の日本人男性は作成したから覚えている筈。した事のないのは日本各界の中核指導層に成っている私立中学校出身者だろう。

今,ダイニチの石油ファンヒータを使用している。非常にコンパクトな燃焼器(バーナ)が付いている。吸気部分が熱伝導率の良い銅アルミ製でこの部分を通る間に,上部の燃焼部の熱を奪う構造になっており,合理的な設計に感心させられた。その接合は製缶技術だ。それまでシャープとサンヨーのファンヒータを使用して来たがそんな唸らせるような設計にはなっていなかった。燃焼なら,ヒトは北京原人からの技術だけど奥が深い。発動機(エンジン)も爆発燃焼という多少の違いはあるにしろ,燃料を効率よく燃やす事に変わりはない。第二次世界大戦の参戦各国の航空エンジン事情をみると,いろんな事が絡み合って実に興味深い。最近の東アジアのエポックは,本田のターボファンエンジンがバードストライク試験まで辿り着き,FCC 認証間近か,そして韓国製の巡航ミサイルに使用されているターボファンエンジンが国産かもしれないという事に驚いた。本当かな。

あるテレビ番組を見ていたら,小中生の野外キャンプの様子を写していた。マッチを擦って薪を燃やす知恵が全くなかった。私の世代だと,マッチ,新聞紙,薪,石炭と順に点火していた。父は工夫して,新聞紙から直接石炭に点火していた。今の子供達は古代ギリシャローマ市民のような生活に慣れ親しんでいるのだと実感させられる。ギリシャ悲劇を鑑賞し,現代以上に高い文化レベルに達した文明の絶頂期が実は衰退を内包していた。手を動かす事をしなくなったヒトは頭の活性も衰えるのだ。

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