NiCd 個別充電
昨日,XBee の電源に使用してた NiCd No.1 と No.2 のペアを DSO を 25s/Div の Scan モードにして観察してみた。 電流値は予想通り徐々に減少していく。2分後の結果は次表の通り。
放電後,No.1 は負電圧を示し,容量が尽き単なる抵抗と化していた。放置していたら,開放電圧は見かけ上,元に戻っている。No.1 の初期電流値は No.2 より 20mA 小さく内部抵抗が大きいせいではないかと思われる。
本日,充電器の電源を5V2A から Alinco DM-310 に変更して充電を再開したら,No.1 と No.2 の充電電流の大きさが逆転した。充電電圧を確認したら 1.54V に増加していた。DM-310 の出力容量が8Aと大きく,電圧発生器の吸い込みが増加したためだろうと思う。充電基準電圧 1.4V に対して 0.15V の偏差は大きすぎる。逆流防止のダイオードの順電圧も含めて電圧発生をフィードバックさせれば良いが,それでは肝心の XBee の試験電源として不都合になる。やっかいなのは順電流の多寡に応じて順電圧が変動する事だ。今では,出所不明のショットキーダイオードは順電流2.1mA(負荷抵抗 470Ω)のとき 0.5V だったのが,124mA(負荷抵抗 10Ω)の時には 0.76V になった。これらは DSO のカーソル測定なので DMM ほどの精度はないの3桁目の確度は不十分かもしれない。トリマを調整して 1.4V に戻したら,充電電流が 0.00mV (PC510) のままだ。PC510 で充電電圧を測定したら 1.375V だった。正確な 1.401V に設定すると電流が流れ始めた。ついつい DSO のカーソルをデジボル代わりに使用してしまう。しかも,No.2 の方が No.1 より充電電流が大きくまた逆転した。個別充電電流の長期波形を記録してみる価値があるかもしれない。
これまでの直列接続の充電の場合の判定基準である充電電流値は,個別の容量バラツキ,劣化とは無関係で,一方は過充電で他方は不足充電のケースもあり得た。リモートセンサの導入に伴い,ワイヤレス温度センサの消費電流が増加した今,NiCd の充電片寄りを避けるのは賢明だと思う。
測定値
NiCd 単体電圧および充電電圧は DMM PC510
その他は DSO TDS2002
電源 DM-310MV を机上にセットする際,汚れ対策兼静電対策用の机上古新聞紙を交換した。毎日新聞紙上の「綾瀬はるか」がこちらを見上げてくれている。以前の元韓国大統領に比べると楽しい。

NiCd | Discharged | Stored | I @ 0s | I @ 120s | Difference |
---|---|---|---|---|---|
No.1 | -0.007V | 1.134V | 136mA | 108mA | 28mA |
No.2 | 1.195V | 1.204V | 156mA | 132mA | 24mA |
放電後,No.1 は負電圧を示し,容量が尽き単なる抵抗と化していた。放置していたら,開放電圧は見かけ上,元に戻っている。No.1 の初期電流値は No.2 より 20mA 小さく内部抵抗が大きいせいではないかと思われる。
本日,充電器の電源を5V2A から Alinco DM-310 に変更して充電を再開したら,No.1 と No.2 の充電電流の大きさが逆転した。充電電圧を確認したら 1.54V に増加していた。DM-310 の出力容量が8Aと大きく,電圧発生器の吸い込みが増加したためだろうと思う。充電基準電圧 1.4V に対して 0.15V の偏差は大きすぎる。逆流防止のダイオードの順電圧も含めて電圧発生をフィードバックさせれば良いが,それでは肝心の XBee の試験電源として不都合になる。やっかいなのは順電流の多寡に応じて順電圧が変動する事だ。今では,出所不明のショットキーダイオードは順電流2.1mA(負荷抵抗 470Ω)のとき 0.5V だったのが,124mA(負荷抵抗 10Ω)の時には 0.76V になった。これらは DSO のカーソル測定なので DMM ほどの精度はないの3桁目の確度は不十分かもしれない。トリマを調整して 1.4V に戻したら,充電電流が 0.00mV (PC510) のままだ。PC510 で充電電圧を測定したら 1.375V だった。正確な 1.401V に設定すると電流が流れ始めた。ついつい DSO のカーソルをデジボル代わりに使用してしまう。しかも,No.2 の方が No.1 より充電電流が大きくまた逆転した。個別充電電流の長期波形を記録してみる価値があるかもしれない。
これまでの直列接続の充電の場合の判定基準である充電電流値は,個別の容量バラツキ,劣化とは無関係で,一方は過充電で他方は不足充電のケースもあり得た。リモートセンサの導入に伴い,ワイヤレス温度センサの消費電流が増加した今,NiCd の充電片寄りを避けるのは賢明だと思う。
測定値
NiCd 単体電圧および充電電圧は DMM PC510
その他は DSO TDS2002
電源 DM-310MV を机上にセットする際,汚れ対策兼静電対策用の机上古新聞紙を交換した。毎日新聞紙上の「綾瀬はるか」がこちらを見上げてくれている。以前の元韓国大統領に比べると楽しい。



追記
充電開始後,634分経過後の個別充電電流と充電電圧は,
- No.1 11.63mA 1.420V
- No.2 11.77mA 1.406V
となり,No.1 は充電電圧が飽和したが,No.2 は達していない。状態を検討して10分後に No.1 をバッテリボックスから取り外して充電を停止した。No.2 の充電を継続し,さらに814分後(通算634+814)充電電圧が 1.416V に達していた。充電電流は 7.85mA になっていた。定電圧を印加しても充電電流は減少しながら増減を繰り返し実際のところ,いつ満充電になっているのか判定が難しい。ダイオードの順電圧変動の影響もあるだろう。手っ取り早いのは充電電流の変動をチャートでみて判断する事くらいか。814分後の自製電圧発生器の電圧出力は 2.012V で,その前は 2.010V だったので安定している。 Alinco DM-310MV だと3桁目の電圧は変動する。そもそも1回転の電圧調整ボリュームでは5V近傍で0.1Vの設定すらできない粗調整なので仕方がない。といって,私のような電子工作は手間暇かければ,電子回路は緻密にできるけど,効率のよいヒートシンクの加工は不可能だろう。せいぜいパソコン CPU のヒートシンクを使うぐらいか。0-13.8V の範囲で連続8A流せるこの DM-310MV はちょっとした回路を付加すれば高性能電源に変身できる。
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