2013/12/27

NiCd の自己放電

NiCd の自己放電による事象と思われる現象に遭遇したのでメモする。サーバに記録している元のワイヤレス温度センサ XBee が停止して,12/18 以降,恐らくその当日にバッテリ電圧 2.348V (No.3: 1.191V, No.4: 1.157V) にて記録開始したが,12/22 13:54 に記録停止していた。翌23日 10:13 にバッテリ電圧を測定したら,0.421V に低下していた。個別に電圧を測っているうちに,さらに 0.146V と0.091V まで低下した。

NiCd Self Discharging Effect
Date12/1812/23
No.31.191V0.146V
No.41.157V0.091V


やむなく,12/23 10:30 に,No.1 と No.2 に交換した。ちなみに,この両者は個別充電した最初の連続試験運用となる。

Goo によれば,「ニッカド電池は放電しやすい電池の1つです。使う直前、または数日前に充電するしかないでしょう。100%充電から1ヶ月放置すると10~20%の放電があるでしょう」とある。また,「鉛蓄電池、ニッカド電池、ニッケル水素電池といったバッテリーの自己放電は大きく、1ヶ月程度で残量が数十%減少することも珍しくありません」ともある。使用しない充電池は定期的に充電しないと性能は保てないのか。考えてみればあたりまえの話だ。電圧測定だけでは放電状態がわからない。父が普段使用しない車のバッテリ(鉛)を充電していたのを思い出した。予備の NiCd は少なくともいつ充電したのか位の記録はしておかないと今回のような結果となる可能性が大だ。

蛇足: 第二次世界大戦のUボートの電池管理は機関長の重要な業務だった。モータの性能を発揮するために,組電池の配置もしくは配線を変えたりしたのだろうか。ドイツのドラマでは危機的状況下において,艦長が電線がないなんてと嘆くシーンがあったけど史実かどうかわからない。蓄電池は重いので艦底に配置してある。ちなみに潜水艦映画では爆雷を受けて浸水するのは必ず,頭上から水が噴出すのはお約束で史実ではないらしい。実際にはバラストタンクの浸水で浮力を得られず簡単に沈没するらしい。バラストタンクとは艦側に付随する浮き袋の事だ。浮上するにはバラストタンク内の水を圧縮空気で追い出さないと浮力が得られない。日本潜水艦だと,「浮上」と命令する。米独は単に「ブロー」だ。日本の潜水艦は機銃弾一発の穴で命取りにもなりかねないらしい極めて危険な兵器だった。太平洋戦争において米海軍で最も戦死率の高い兵科は潜水艦乗員だった。そして当時から潜水艦は志願制だった。将来的には無人潜水艦が登場するかもしれない。

日本海軍上層部が米水上艦隊との決戦を夢見ている間に,日本の輸送船は米潜水艦の餌食になり石油どころか米,塩にすら輸送できず不足するありさまになった。それでも特攻で艦隊空母を沈めようと躍起になっていた。国の事を考えない奇妙な日本海軍であった。特攻精神は国のためでなく皇国のためだった。歴史的には皇国思想は明朝の朱子学に始まり東アジア諸国独特の思想だ。特に日朝で特異的に深化した。英語圏では簡単にナショナリズムで片付けられる事が多い。最左派と最右派が同じような思想形態(愚民思想)になるのも興味深い。日本ではその例が西部邁だろう。現在の嫌韓反日は,つまるところ儒教理念(華夷秩序)が爪先立った似た者どうしのつまらない対立だ。韓国の TPP 参加表明でよほど合衆国がリーダシップをとらない限り,妥結はより一層困難になった。東アジアはEUのようには到底なり得ない。としたら,日本はどうのような枠組みのなかでグローバル時代を乗り切るか。やはり,対米と対 ASEAN だろう。中韓に投資しても,戦前同様チャラになる可能性が大ではないかと思う。

電池用語の英語表記はパナの資料を参考にしている。
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