2014/03/10

ウクライナの改革

IMF 欧州理事によるウクライナ訪問の際の声明の一部を示す。

I am positively impressed with the authorities’ determination, sense of responsibility and commitment to an agenda of economic reform and transparency.

よくわからないが,前政権は無責任,守旧と不透明さがあったようだ。毎日新聞の報道だと,ウクライナはとにかく貧しい。しかし,国民が貧しくとも将来に希望があれば前進できる。かつて日本が急成長できたのは国民の努力も去ることながら,世銀,IMF の資金援助があったからだ。日本は発電,港湾,鉄道のインフラ整備にその資金を投資した。エネルギー源は必要だが,ルーブルがあっても,そのエネルギを電力に変換する欲しい設備,例えば重電タービンを日米独仏から買えない。

ドイツ,ポーランドおよびフランスがウクライナに介入して,イギリスは見送っている。実際,イギリスにはウクライナが欲しい工業製品はほとんどないだろう。近隣のオーストリアは小国だけれども,豊かな農業/工業国だ。オーストリア製のガスタービンは大阪ガスの技術者によれば,日本製より耐久性と保守性能が良いそうだ。表立って介入していない。日本もミャンマーとか中国周辺の小国に,インフラ関連をさりげなく援助するのがいいと思う。

イギリスの工業製品が何故パッとしないのか。それは農業が振るわないからだ。アメリカの工業は造船と農具の生産から始まった。自由農民が各種工業機器の製造始めた。どこの国でも金融業者自身が投資効率の悪い農業あるいは製造業を起こす事はあり得ない。明治維新の急激な近代化も農業が進んでいて,既に家内工業が発生していたからだ。ウクライナには肥沃な大地がある。今は貧しいかもしれないけど,西側の資金技術と国民の努力があれば,30年経たずしてロシアより豊かになるだろう。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 果樹・野菜農家へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 新規就農へ にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ

関連記事

コメント

非公開コメント