充電器 ピンヘッダの電食か?
充電終了直前における CH1 と CH2 の充電流の差が気になっていた。充電初期は 200mA 流れるので全く問題はないけど,30mA 程度になると相対値が大きなる。
CH2 は充電電圧制御 FET の駆動電圧を5Vまでプルアップしたせいかなと思い,CH1 にも同じ駆動回路に変更して,劣化 NiCd6 を装荷して充電させると電流が殆ど流れなかったり,急に流れたりする。
配線異同,はんだ付け不良チェックをしてみたが状態は変わらない。電池ホルダに接続するコネクタのワイヤを動かすと,状態が改善される。ヘッダピンをみると,4本とも同じ位置に少し黒く変色している箇所があった。時計ドライバの先を擦り付けて磨いたところ,異常は解消された。ピンのメス側になるレセプタクルは金型を用いて生産されるから,同じ凹凸になりピンとは点接触なのだろうと思う。一種の電食だろうか。
無負荷時における CH1 と CH2 の 2SK1290 ゲート電圧異同を測定してみた。
CH1 CH2
VH 2.86V 3.78V
VL 2.50V 1.56V
Rimax 25mA 34mA
Vmean 2.65V 2.56V
f [kHz] 235-250 375
プルアップ抵抗 100Ω に流れる電流を計算した。駆動トランジスタ 2SC1815 の定格は 100mA だから,最大 34% の負荷になる。ピーク消費電力は 0.12W となり,抵抗定格は 1/4W だから問題ない。CH1 の発振周波数はほぼ一桁上がった。電流を流すには後段の電圧制御 FET 2SK1290 を高速にオンオフする方がいいだろうと思う。劣化充電池 NiCd6 を装荷して同様にゲート電圧を測定した結果,
CH1 CH2 I [mA]
VH 5.04V 3.68V 200
VL 3.68V 3.16V 200
実際の小充電流時の特性がどうなるかは,使用している充電池が充電切れになるのを待つ。充電する機会はそう頻繁にない。
使用測定器
DSO TDS2002: 1V, 500mV/div 1us, 50ms/div, Measurement, ピーク電流(カーソル),
DMM PC510 充電流
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