ファンヒータの予備タンクと補給
古い下書き 2014/06/24 を公開する。近々にデスクトップPCが居室に入るので石油ファンヒータを掃除して階上に移した。掃除と言っても,ファンを歯ブラシで取り除き,外装を水拭きするだけだ。電源プラグがコンセントに入りぱっなしだったので,使いもしないのに待機電力を2箇月近く無駄にした。私は2台のファンヒータメーカを統一して,3台の石油カートリッジを使い回している。家人は手が汚れるせいか,ポリタンクからの給油を嫌がり給油は私の仕事だ。そこで予備タンクを勝手口に置いておき,家人が交換する。私が給油する時は,必ず2個になり手間が省ける。
実家は温水暖房が各室に供給されていたので,何の手間もいらなかった。父はオイルゲージをみつつ燃料屋に配送を依頼しただけで,給油の手間が不要だった。昔は,石炭庫があって,物置から小箱に石炭を詰めて居間の隅にあった。今,思えば色,形とかいろんなデザインの石炭箱が各家庭にあった。使われなくなった生活用品のデザインも調べると面白そうだ。
現在,使用しているダイニチの燃焼電力はコロナに比べ大きい。現行品 FW-321S は 52 - 98W 消費する。コロナは「コロナ石油ファンヒーターは自己燃焼熱を利用して灯油をガス化するので消費電力が非常に少なくてすみます」とあり, 12 - 22W しか消費しない。私を感心させたダイニチのバーナ(燃焼器)より,さらに効率がいいのは複雑な設計によるものだろうか。
現在,使用しているダイニチの燃焼電力はコロナに比べ大きい。現行品 FW-321S は 52 - 98W 消費する。コロナは「コロナ石油ファンヒーターは自己燃焼熱を利用して灯油をガス化するので消費電力が非常に少なくてすみます」とあり, 12 - 22W しか消費しない。私を感心させたダイニチのバーナ(燃焼器)より,さらに効率がいいのは複雑な設計によるものだろうか。
私が子供の頃,母は父がいないとき,コロナストーブは前のキングより良くないと不平を述べていたが,父なりに燃焼時間を考えて背高のコロナを選択したのだろうと思う。私の家は終日ストーブの火を絶やさなかった。
私がダイニチを選択した理由は価格であった。気になったのはタンクの容量であった。今のコロナは9L弱の容量だ。一度,予備タンクの便利さを知るとタンクの互換性を失くしてまでコロナに変えようと思わない。
何でも最初の導入が肝心だ。
何でも最初の導入が肝心だ。
国レベルでも鉄道ゲージと電力周波数に関して日本は失敗した。新幹線と在来線の相互乗り入れはできないし,電力に至っては東西日本間で電力の融通ができない。こんな馬鹿げた先進国は他にない。ローマの古い街道には馬車の轍が残っている。ローマ帝国時代の石畳だ。馬車の幅が統一されていた。欧州標準軌道はローマの馬車に遡る。スペインとロシアの鉄道軌条が異なるのは両国は欧州ではない説がある。昔のフランス人ビレネーとウラル山脈を越えるとヨーロッパとはみなさなかった(フランス中華思想)。道路は軍用でもあったからだ。ローマの内乱とは有力者が各地の軍団軍権を掌握し,競争相手とローマ軍団同士の戦いで決着をつけた。行軍補給は道路と馬車に依存した。
日本軍のニューギニアとインドビルマの脊嶺を横断しての行軍補給は古代ローマ時代,カルタゴのハンニバルのピレネーアルブス越え以上だった。古代では大砲を輸送する必要がなかったし,小道はあった。日本軍は森林を開さくしながら行軍した。日本軍上層部は重火器を移動する困難を思い量る事はなかった。馬車の文化がない悲しさか。野砲を引っぱり日本アルプスを縦断した陸軍師団の演習など聞いた事がない。ソ連が仮想敵なら必要がないけど,日本は米豪英相手にぶっつけ本番だ。真珠湾攻撃は例外だろう。キャンパス,セクション,ロジスティクス,ドリル(演習)とかの語源はローマ帝国の軍事用語からの借用だ。
明治の元勲は中央集権国家の確立に熱心だったが,国家の背骨に関心が薄かった。いまだに日本を縦断するガスパイプラインすらない。日本人はエネルギ補給になぜ関心がないのだろうか。ムラが何事につけ基本で,ネットワーク交通に関心がなかったのかもしれない。戦後,GHQ が鉄道省の燃料輸送のプアさにあきれ果てて,指示したのは大きなタンク車の製造だった。戦争末期,九州の知覧,鹿屋へガソリン製油所から貨車で輸送していた。数回全力出撃したら,補給の燃料が続かない。合衆国内陸の陸軍基地からエイブラムス戦車を鉄道長大牽引輸送している写真がある。日本の鉄道は90式戦車を運搬できない。ドイツは数少ない重戦車隊をイタリア,東部そして西部戦線と鉄道により使いまわした。シベリア鉄道でドイツから日本へ帰るクーリエとか武官,外交官が夥しい軍事車列を見て報告している。補給に関心のない参謀本部作戦課がこれらの情報を無視した。日本陸軍が近代陸戦を体験したのは終戦直前の対ソ戦1箇月未満だけである。見事なソ連の電撃戦であった。給水の困難な乾燥地帯を横断して関東軍の脇腹を突いた。
首相には不利な軍事外交情報が一切,上がらず陸軍参謀本部内部でも作戦課は奥の院と称され,兵站情報を無視した作戦を意図した。日本の場合,国家に卓越した指導者がいないとそうなる。アメリカの研究所で働いていた友人が日本の会議と米国のミーティングが違うと言っていた。米海軍は将官会議を Board と称していた。日本でも役員会をボードという語源だ。
米陸軍の第8航空軍は執拗にドイツ内の鉄道を襲った。ドイツ軍の補給が鉄道に依存していたからだった。日本爆撃を担当した第20航空軍は中島(宇都宮,三鷹)と三菱の名古屋航空機工場を執拗に爆撃したが,成果が得られなかった。これらの工場を破壊したのは一回限りの米海軍艦載機である。一度に 300 機以上飛来した。硫黄島は日本本土から遠く日本軍戦闘機は爆装ができなかった。しかも日本陸軍戦闘機は洋上航法できなかった。一方,沖縄の伊江島から米陸軍戦闘機 P-47 が九州対馬まで爆撃できるようになった。足の短い海軍紫電改,陸軍疾風は爆装せずとも九州から沖縄へ戦闘行動するのは不可能な距離だった。ドイツは飛行機工場を分散地下に建設していた。終戦まで戦闘機および弾道兵器V2の生産は止まなかった。今でも日本の国民性からすると,ロシア中国と事を構えるのは無理がある。合衆国の参戦がなければ戦争すべきではないだろう。日本の指導者より合衆国の方が頼りになる。トランプだと日本を平気で見捨てるかもしれない。合衆国は韓国を見捨てるだろう。毎年,在韓合衆国市民の日本避難訓練を在韓米軍は欠かさない。日本は原発の避難訓練すらしない。どうかしているな鹿児島の新知事は。戦前の沖縄知事は,県民の避難訓練をしなかったようだ。滋賀の前知事は避難計画に熱心だったけれども,新知事は関心がないようだ。舛添前都知事は在任中,一度も防災機関の視察を行わなかった。やはり,日本人は安全安心はただの文化なのだろう。
米陸軍の第8航空軍は執拗にドイツ内の鉄道を襲った。ドイツ軍の補給が鉄道に依存していたからだった。日本爆撃を担当した第20航空軍は中島(宇都宮,三鷹)と三菱の名古屋航空機工場を執拗に爆撃したが,成果が得られなかった。これらの工場を破壊したのは一回限りの米海軍艦載機である。一度に 300 機以上飛来した。硫黄島は日本本土から遠く日本軍戦闘機は爆装ができなかった。しかも日本陸軍戦闘機は洋上航法できなかった。一方,沖縄の伊江島から米陸軍戦闘機 P-47 が九州対馬まで爆撃できるようになった。足の短い海軍紫電改,陸軍疾風は爆装せずとも九州から沖縄へ戦闘行動するのは不可能な距離だった。ドイツは飛行機工場を分散地下に建設していた。終戦まで戦闘機および弾道兵器V2の生産は止まなかった。今でも日本の国民性からすると,ロシア中国と事を構えるのは無理がある。合衆国の参戦がなければ戦争すべきではないだろう。日本の指導者より合衆国の方が頼りになる。トランプだと日本を平気で見捨てるかもしれない。合衆国は韓国を見捨てるだろう。毎年,在韓合衆国市民の日本避難訓練を在韓米軍は欠かさない。日本は原発の避難訓練すらしない。どうかしているな鹿児島の新知事は。戦前の沖縄知事は,県民の避難訓練をしなかったようだ。滋賀の前知事は避難計画に熱心だったけれども,新知事は関心がないようだ。舛添前都知事は在任中,一度も防災機関の視察を行わなかった。やはり,日本人は安全安心はただの文化なのだろう。
戦が始まると,日本の農民は山に逃げた。欧州の農民は領主の城に避難した。この違いは大きい。大名と西欧封建領主の差がいまだにある。
石油ファンヒータに限らず,中古PCでも選択に失敗している。視点が近視眼的なのと,あれこれと目的を増やすのがよくないのだろうと思う。目的と優先順位を明確にして小事を進められないのは,大事でもダメだろう。ただ,試行してやり方を修正する計画を立てる思考は学校教育ではなく職場で身についた。防衛大出身の同僚研究者が演習を戦争ゴッコと自虐的に言っていた。不祥事があってはいけないと,実銃ではなく模擬銃を装備して演習するらしい。勝ち負けのシナリオもあるらしい。学校教育にしろ,筋書きが整い過ぎてはいないか。自衛隊が実施する戦技大会が実戦でどれほど役に立つか。小中の学力テストも同様だ。問題解決能力,創造力の涵養に日本は努めているだろうか。ある英国教育学者が最も創造性の必要のない職業として,軍人,政治家そして公務員を挙げた。ところが,日本の高等教育はこれらの人材を育成するためのものだった。教育制度を変えて効果がでるのは少なくても四半世紀は必要だろう。初等教育も都道府県の矮小な学力テストに収斂されて,何かがおかしい。日本がおかしくなったと思う自分がおかしいのか。
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