2023/11/17

欧州極右政権と機械仕掛け他人事日本

世界の過半は非民主主義国家だ。フランコ独裁時,スペインは平和な全体主義国家となった。対外的に弱腰かつ内政は強権国家だった。その後,スペイン王は民主化を進め立憲君主制民主主義国家となった。イタリアの現首相は極右である。

フランコ将軍は大義を王政復古に求めた。日本の武家政権そして明治政府も統治正当性を天皇制に求めた。全体主義と議会制民主主義との関係は奇妙な関係だと思う。大東亜戦争中にもかかわらず,独仏とは異なり総選挙が実施されていた。当時の主体は大政翼賛会であった。合衆国でも大統領選挙を実施していた。

近代の議会制民主主義の母体は中世における身分制議会だろう。そのルーツをさらに辿れば,ゲルマンの民会なのか,それともローマの元老院なのか。キリスト教を受容すると教権と王権が分かれ並立した。これは旧約世界と同じ構造である。マラキ書を読んで思い至った。

沖縄戦の惨状をみると800年間,軍を率いた歴史を欠く天皇に統帥大権を付与したのが誤りであったか。一方シチリアに連合軍が上陸すると,国会がムッソリーニの解任決議した。イタリア軍高官は反ファシストが多数だったようだ。ちなみにドイツは首都ベルリンを粗暴なソ連兵に蹂躙されて降伏した。

会議とは議論の場である。まともな議論が不可能な日本人。山本に言わせれば,日本教だそうだ。どちらかと言うと,ロシア中国もこの傾向があると思う。

参考